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腐りかけの豆が、何ヶ月にいっぺん小説を吐き出す場。 主にtwitterに生息。 せめて2ヶ月にいっぺんくらいの更新に持っていきたい。
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 小学二年の時の担任の先生は、どんなにバレないように居眠りをしたりお喋りをしていたとしても、絶対に分かってしまう人だった。

 黒板にチョークで文字を書いていても、誰が何処で何をしているか絶対に分かってしまう。

 よそ見をしている子なんかは、『ちゃんと前を向く!』と言って、的確にチョークをおでこに食らう。



 何でそんなことが出来るのか、と聞いたら、先生はニヤリと笑って、

「私の頭の後ろには、大っきな目がついているんだよ」と言った。
 


 ある時、クラスのボス格の男子が、確かめてみよう、と何人か集めて、隙をついて先生の後ろ髪をかきわけた。

「なーんだ、ないじゃん」

 そのあと、男子たちはこっぴどく叱られていた。



 放課後、居残っていた私は、教卓で居眠りしている先生にそろそろと近付いた。

 実際に、自分の目で確かめたくなってしまったのだった。

 目がないことなんて分かっているのに、気になって仕方が無かった。
 


 そっと、髪を持ち上げる。
 


 目は、なかった。


 その代わり、銀色に光るものがついていた。

 まるで、薬箱についている、パチン錠のようなものが。

 かちりと軽い音をたてて、金具は外れた。
 
 そっと開いてみる。

 頭の上半分が、カパッと開いた。



「ハロー、お嬢さん。調子はどうだい?」



 小さなおじさんが、小さな小さな機械に囲まれて、私に手を振っていた。







「ギャーーーーーーーーーッッッッッッッ」







----------------------------
 小2のときの先生は、豪快な男らしい女の人でした。
 チョークを飛ばすことはありませんでしたが、どうも本当に頭の後ろに目があるとしか思えないような……とにかく、すごい人でした。
 
 ちなみに、彼女の机の横の本棚には、週刊少年ジャンプが隠してありました。
 うん、女性にしておくのは勿体ない。











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プロフィール
HN:
まめがら茶
性別:
女性
自己紹介:
色んな世界の物語を書いています。
大体は異世界・現代ファンタジー。


好きな小説は、
上橋菜穂子さんの『狐笛のかなた』、
荻原規子さんの『白鳥異伝』、
香月日輪さんの、大江戸妖怪かわら版シリーズ。
和を感じられるお話が好きです。

それから、アレックス・シアラーさんの『チョコレート・アンダーグラウンド』も、何度か読み返しました。

佐竹美穂さんの挿絵が小さい頃から好きだったのですが、
小学一年生の時に上橋さんの『虚空の旅人』と一緒に
分厚い上中下巻の『封神演義』を読んだのは無謀だったかな……

絵は、一番好きなのはアルフォンス・ミュシャ、特に『黄道十二宮』です。

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