その日もいつも通り、神社前でバスを降りた。
バス停のすぐ近くには小さな横断歩道があって、押しボタン式の信号がついている。
信号の手前には、神社の本堂へ向かう、長くてまっすぐな階段が伸びていて、横断歩道と直線でつながるようにしてある。
青を待って歩き出した私は、ふと、横断歩道の真ん中少し手前で、立ち止まった。
考えてしたことではなかった。
ただ、何故か立ち止まった。
横断歩道で立ち止まったことなど、初めてだった。
その直後。
1〜1.5mほど前を、大型トラックが凄いスピードで通り過ぎて行った。
もちろん、歩行者信号は青のまま。
あと一歩、踏み出していたら。
背筋が凍り付いた。
横断歩道を渡りきって、振り返った。
神社の階段の両側に、沢山の樹々が立ち並んでいて、ざわざわと風で揺れている。
そして、その手前に、大きな狛犬たちが堂々と座り、こちらを見ていた。
にっこりと、笑って。
「まだ、死ぬ時じゃないよ」
そう言われた気がした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これは、ほぼ私の体験したことです。
あれは本当に怖かった。
そんなに広い道ではなく、横断歩道は六〜七歩で渡りきれるくらい。
いつもだったら一気に渡りきってしまうようなところです。
本当に、普段だったら、あんなところで止まるなんてあり得ないし、ましてやトラックのことは目の前にくるまで気がつかなかった。
不思議としか言いようのない、体験でした。
あのときは当時つきあっていた人も近くにいましたが、彼は私の後ろを歩くようにしていたので、彼も私が止まったおかげで無事でした。
実際、その神社にはお参り以外でもよく行っていたので、もしかしたら守ってもらえたのかなと思います。
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プロフィール
HN:
まめがら茶
性別:
女性
自己紹介:
色んな世界の物語を書いています。
大体は異世界・現代ファンタジー。
好きな小説は、
上橋菜穂子さんの『狐笛のかなた』、
荻原規子さんの『白鳥異伝』、
香月日輪さんの、大江戸妖怪かわら版シリーズ。
和を感じられるお話が好きです。
それから、アレックス・シアラーさんの『チョコレート・アンダーグラウンド』も、何度か読み返しました。
佐竹美穂さんの挿絵が小さい頃から好きだったのですが、
小学一年生の時に上橋さんの『虚空の旅人』と一緒に
分厚い上中下巻の『封神演義』を読んだのは無謀だったかな……
絵は、一番好きなのはアルフォンス・ミュシャ、特に『黄道十二宮』です。
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